【30秒まとめ:しびれの重要ポイント】
- 危険なしびれ:体の「片側半分」に突然出たら脳卒中の疑い。即受診!
- 手のしびれ:「ファーレンテスト」で手根管症候群を早期発見可能。
- 予防策:呼吸法「ドローイン」で体幹を安定させ、背骨の神経を守る。
- 専門医:下畑享良教授(岐阜大)が提唱する「身体所見」による診断が鍵。
脳神経内科医 下畑享良教授が『トリセツショー』に登場!しびれの原因と対策の決定版とは?2026年1月22日放送
脳神経内科医 下畑享良教授が『トリセツショー』に登場し、大きな話題となりました。
「たかがしびれ」と放置してはいけない、その裏に隠された深刻な病のサイン。番組では岐阜大学大学院の下畑教授が、命に関わるしびれと、日常生活の工夫で改善できるしびれの違いを非常に分かりやすく解き明かしてくれました。
この記事では、番組を見逃した方や、放送内容をもう一度詳しく復習したい方のために、最新の医学的知見に基づいた「しびれのトリセツ」を徹底的に深掘りしていきます。読者の皆さんが抱えるその違和感の正体について、専門的な情報を噛み砕いてお伝えします。
下畑享良教授(岐阜大学)が『トリセツショー』で解説した「しびれ」の真実とは
2026年1月22日放送の『あしたが変わるトリセツショー』では、現代人を悩ませる「しびれ」にスポットが当てられました。解説を務めたのは、脳神経内科の世界的権威であり、岐阜大学大学院医学系研究科の下畑享良(しもはた たかよし)教授です。
下畑先生は、長年の臨床経験と研究に基づき、しびれを単なる感覚の異常ではなく「神経が発しているSOS信号」として捉えることの重要性を説かれました。
番組冒頭で衝撃的だったのは、しびれには「すぐに病院へ行くべき緊急事態」と「生活習慣の改善で付き合っていけるもの」の2種類が明確に存在するということです。
多くの人がしびれを感じても「正座のあとみたいだから大丈夫だろう」と見過ごしてしまいがちですが、下畑教授は「その数分の遅れが、その後の生活の質(QOL)を大きく左右する」と警鐘を鳴らしました。
構造的な視点で見れば、しびれは神経回路のどこかで「電気信号の乱れ」が生じている状態です。心理的には「いつか治るだろう」という正常性バイアスが働きやすい症状ですが、状況によっては神経細胞が死滅し始めている警告灯でもあります。
『トリセツショー』で話題!命に関わる「危険なしびれ」の見分け方
下畑教授が番組で最も強調されていたのが、脳卒中(脳梗塞や脳出血)の前兆として現れるしびれです。これは一刻を争う事態であり、迅速な判断が命を救います。
番組で紹介された最大の特徴は、しびれが「体の片側半分」にのみ現れるという点です。右の手と右の足、あるいは右の顔面など、正中線で分けた片側全体に違和感が出た場合は、迷わず救急車を呼ぶべきケースだと紹介されました。
さらに深掘りすると、この「片側性」の症状は脳の神経伝達経路が左右で交差しているという解剖学的な構造に基づいています。脳の左半球にダメージがあれば右側に、右半球なら左側に症状が出るという心理的な「逆転現象」が起きるのです。
また、注目された「手口感覚症候群」は、視床などの脳深部における小さな梗塞で起こりやすい特異な症状です。指先と口の周りが同時にしびれる理由は、脳内の感覚野においてこれら二つの部位を担当する場所が隣接しているからです。
【緊急チェック】以下の症状が「突然」現れた場合は救急車を!
- F (Face): 顔の半分が下がる。
- A (Arm): 片方の腕が力なく下がってくる。
- S (Speech): 呂律が回らない、言葉が不自然。
- T (Time): 即通報が必要です。
手のしびれ原因No.1?「手根管症候群」とセルフチェック法
次に番組で大きく取り上げられたのが、末梢神経の障害である「手根管症候群」です。これは手首にある小さなトンネル(手根管)の中で、正中神経が圧迫されることで起こります。
下畑教授によると、現代社会ではスマートフォンの長時間使用や、PC作業でのタイピング、家事での手の使いすぎによって、このしびれに悩む方が潜在的に数千万人規模で存在している可能性があるそうです。
構造的な要因として、手首のトンネル内を通る神経が物理的に押し潰され、しびれという「悲鳴」を上げます。放置すると親指の付け根にある「母指球」という筋肉が痩せてしまい、コインを掴んだりボタンを留めたりといった細かな動作が一切できなくなる恐れがあります。
番組で実演された「ファーレンテスト(Phalen’s test)」は精度が非常に高く、臨床現場でも必ず行われる指標です。胸の前で両手の甲をぴたっと合わせ、指先を下に向けて1分間キープします。もし、この1分以内に指先(特に親指、人差し指、中指)のしびれが強まれば、手根管症候群の疑いが濃厚です。
| チェック項目 | 具体的な症状の詳細 |
|---|---|
| しびれの範囲 | 親指〜薬指の半分まで。小指は絶対に症状が出ない。 |
| 悪化するタイミング | 就寝中や明け方。手首が曲がることで圧迫が強まるため。 |
| 動作による変化 | 手を振ったり指を動かしたりすると、一時的に和らぐ。 |
首・腰が原因のしびれに!今日からできる予防「ドローイン」
中高年以降の方で「手足の先がジンジンする」というお悩みに対し、下畑教授が番組で提示したもう一つの主要な原因が「背骨(脊椎)」による神経の圧迫でした。椎間板が加齢や姿勢の悪さによって潰れ、神経の束を圧迫してしまうのです。
ここで下畑教授が推奨したのが、インナーマッスルを鍛えて背骨への負担を減らす呼吸法「ドローイン」です。お腹を凹ませた状態で深く呼吸を繰り返すことで、天然のコルセットと呼ばれる腹横筋を活性化させます。
ドローインの実践ポイント:背筋を伸ばし、鼻から吸ってお腹を膨らませた後、口から吐きながらおへそを背中へ近づけるイメージでお腹を凹ませます。その状態を維持したまま、浅い呼吸を30秒間繰り返します。背骨がスッと伸びる感覚を意識するのがコツです。
下畑享良先生ってどんな人?経歴と「マイハンマー」の秘密
下畑享良教授は現在、岐阜大学大学院医学系研究科の脳神経内科学分野で教授を務めています。1992年に新潟大学を卒業し、スタンフォード大学への留学を経て、日本神経学会理事などの要職を歴任するトップランナーです。
番組で注目されたのが、世界中から集めた「マイハンマー(打腱器)」のコレクションです。これは単なる趣味ではなく、神経疾患の診断において「深部腱反射」を確認するための極めて重要な精密機器です。
下畑教授は、打腱器の重さやしなりを患者さんの体格に合わせて使い分けることで、より正確な診断を行います。AI時代だからこそ、熟練医の「手」による診断の価値が高まっているのです。
下畑享良医師の評判と著書「脳神経内科診断ハンドブック」
下畑教授の著書『脳神経内科診断ハンドブック』は、若手医師の間で「バイブル」とされる名著です。また、ブログ「脳神経内科医の散歩道」では、難しい専門用語を丁寧に解説しており、一般の方からも「解説が腑に落ちる」「誠実な雰囲気」と高い評価を得ています。
下畑享良先生の診察を受けるには?岐阜大学病院の情報
下畑教授は「岐阜大学医学部附属病院」にて診療を行っています。大学病院のため、原則として他の医療機関からの「紹介状」が必要です。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 病院名 | 岐阜大学医学部附属病院(脳神経内科) |
| 所在地 | 岐阜県岐阜市柳戸1-1 |
【免責事項】 しびれは多様な疾患のシグナルです。自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。正確な情報は公式病院サイトをご確認ください。
まとめ:しびれは神経のSOS!早めの対策と受診を
『トリセツショー』で下畑教授が伝えた通り、しびれは放置してはいけない体からの便りです。自分の症状を観察し、少しでも不安があれば専門医に相談する勇気を持ってくださいね。

