【この記事の30秒まとめ】
- 1分で数十枚!職人を超える速度でホタテを剥く「オートシェラー」が凄い
- 開発したのは釧路の「ニッコー」。水圧と画像認識AIで最高品質を実現
- ホタテ漁で潤う北海道猿払村は「日本一所得が高い村」として有名
- 円安を追い風に輸出額は1000億円へ。殻の再利用などビジネスの裏側も解説
2026年1月17日放送の『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』に、北海道の水産業を支える最強マシン「ホタテ加工ロボット」が登場する予定です。
プリプリとした食感と濃厚な甘みがたまらないホタテ。お寿司、刺身、バター焼きと、日本の食卓には欠かせないご馳走です。しかし、あの硬く閉ざされた殻から、柔らかい貝柱だけをきれいに取り出す作業が、どれほど過酷で繊細なものか想像したことはあるでしょうか?
かつては、冷たい氷水の中に手を突っ込み、熟練の職人さんたちが一つ一つ手作業で剥いていました。しかし今、北海道の加工場では、その光景が一変しています。「人間よりも速く、人間よりも正確に」。とてつもないスピードでホタテを剥き続けるハイテクロボットたちが、工場を埋め尽くしているのです。
今回番組で紹介されるのは、単なる自動機械ではありません。最新の画像認識AIで貝の個体差を見極め、水圧(ウォータージェット)や特殊形状の刃を駆使して、最高級の品質を保ったまま加工する、まさに「技術の塊」です。そして、そのロボットを駆使する北海道の「ある村」は、ホタテマネーによって「日本一所得が高い村」としての地位を確立しています。
カネオくんも思わず「お金のにおいがプンプンする!」と叫んでしまいそうな、ホタテビジネスの裏側に隠された驚きのテクノロジーと、地域経済の成功ストーリーを詳しく予習していきましょう。
【この記事でわかること】
- 釧路のメーカー「ニッコー」が開発した世界シェアNo.1ロボット「オートシェラー」の全貌
- 1分間に数十枚?職人技を凌駕する爆速殻剥きメカニズムと水圧技術
- 「ホタテ御殿」が建ち並ぶ北海道猿払村の驚愕の経済事情と年収
- 円安を追い風に1000億円市場へ!世界が熱望する日本産ホタテの輸出戦略
カネオくんで話題!ホタテ殻剥きロボットの凄すぎる性能
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このセクションでは、番組の主役である「ホタテ加工ロボット」が、一体どれほどの性能を持ち、どのような仕組みで動いているのか、その技術的な凄さを深掘りします。それはもはや、食品加工機械というより精密機器の領域です。
1分で何枚?ベテラン職人も勝てない爆速処理能力
ホタテの殻剥き(剥き身作業)は、非常に高度な技術を要します。専用のヘラ(ホタテ剥きナイフ)を貝のわずかな隙間に差し込み、貝柱の繊維を傷つけないように、殻の内側に沿ってスパッと切り離す。これを瞬時に行うには、長年の経験が必要です。
どんなに熟練したベテランの職人さんでも、1分間にきれいに処理できるのはせいぜい5枚〜8枚程度が限界と言われています。しかも、冷水に手をさらし続ける作業は肉体的に過酷で、長時間続ければ精度は落ちていきますし、腱鞘炎などの職業病リスクもつきまといます。
しかし、今回紹介される最新の自動殻剥き機、通称「オートシェラー」は次元が違います。機種や設定にもよりますが、その処理能力は1分間に数十枚にも及びます。ライン全体で複数台を稼働させれば、毎分数千枚という桁違いのスピードで処理が可能です。人間なら休憩やシフト交代が必要ですが、ロボットは24時間365日、文句も言わずに一定の品質で働き続けます。
この圧倒的なスピードこそが、日本のホタテ産業を世界へ羽ばたく「輸出産業」へと押し上げた最大の原動力です。獲れたての新鮮なホタテを、鮮度が落ちる前に瞬時に加工し、急速冷凍する。だからこそ、地球の裏側のレストランへ届けても「生食(刺身)」で食べられる最高品質を維持できるのです。
釧路の企業「ニッコー」が開発したオートシェラー
この魔法のようなロボットを作っているのは、東京の大手電機メーカーではありません。実は、北海道釧路市に本社を置く「株式会社ニッコー」という企業です。水産加工機械の分野では知る人ぞ知る世界的なトップランナーであり、特にホタテ加工機においては圧倒的な国内シェアを誇ります。
ニッコーの開発チームは、何十年にもわたり「職人の手つき」を徹底的に研究し続けました。「どの角度でヘラを入れれば貝柱が割れないか」「どうすればウロ(中腸腺などの食べられない黒い部分)だけをきれいに取り除けるか」。彼らは職人の指先の感覚を機械工学に翻訳し、試行錯誤の末に世界初の自動化に成功しました。
今やニッコー製の「オートシェラー」は、北海道内の加工場はもちろん、青森県や海外のホタテ産地からも注文が殺到する大ヒット商品となっています。1台数千万円という高額な機械ですが、その生産能力を考えれば「安い買い物」だと水産会社は口を揃えます。番組では、おそらくこのニッコー製のマシンが、銀色のボディを輝かせながら、目にも止まらぬ速さでホタテを次々と「裸」にしていく圧巻の映像が流れることでしょう。
貝柱を傷つけない「水圧ジェット」剥離の仕組み
初期の自動殻剥き機は、金属の刃を物理的に差し込む方式が主流でした。しかし、これには欠点がありました。刃が少しでもずれると、高級な貝柱に傷がついたり、身の一部が殻に残ってしまったりするのです。傷ついたホタテは「B級品(割れ貝)」となり、商品価値がガクンと下がってしまいます。
そこで導入された画期的な技術が、「水」の力です。最新のモデルには、高圧の水流(ウォータージェット)をピンポイントで噴射し、その水圧を利用して貝柱と殻を剥離させる技術が採用されています。
【ここが凄い!水圧剥離のメリット】
鉄の刃だと身を切ってしまうリスクがありますが、水流であれば、柔らかい貝柱の表面を傷つけることなく、殻との結合部だけを「滑らせるように」きれいに外すことができます。
これにより、職人が手剥きしたような美しい光沢のある貝柱(A級品)を、機械で大量生産することが可能になったのです。まさにコロンブスの卵的な発想の転換でした。
画像認識でサイズ選別?最新AI技術の導入事情
ホタテは工業製品ではありません。自然界で育つ生き物ですから、一つ一つ大きさも違えば、殻の厚みや形も微妙に異なります。従来の機械では、極端に大きい貝や小さい貝が流れてくると、センサーが誤認してうまく剥けずにエラーになったり、殻を砕いてしまったりすることがありました。
そこで登場したのが「画像認識技術(AI)」です。コンベアの上を流れるホタテを高性能カメラが瞬時にスキャンし、「これはLサイズ、少し右に傾いている」「殻が厚いタイプだ」といった情報を0.01秒単位で解析します。
そのデータに基づいて、ロボットアームやヘラを入れる角度・深さをリアルタイムで微調整します。「生き物」という不揃いな相手に対し、デジタル技術で完全に対応する。これにより、歩留まり(原材料から製品として使える割合)が劇的に向上し、食品ロスも減少しました。これぞ日本の「水産テック(Fishery Tech)」の最前線です。
人手不足を救う救世主としてのロボットの役割
北海道の漁村において、少子高齢化による「人手不足」は都市部以上に深刻な問題です。かつては、ホタテ漁のシーズンになると近隣の主婦や学生、季節労働者が総出で殻剥き作業を行っていました。しかし今は、そもそも働き手を集めること自体が困難になっています。
もしロボットがいなければどうなるでしょうか?せっかく海で大量にホタテが獲れても、陸上の加工処理が追いつかず、鮮度が落ちて廃棄せざるを得ないという本末転倒な事態になりかねません。
オートシェラーの導入は、単なるコスト削減や利益追求のためだけではなく、「産地の存続そのものをかけた必須投資」なのです。ロボットが過酷な単純作業を担うことで、人間は「最終的な品質チェック」や「機械のメンテナンス」、「新商品の開発」といった、より高度で付加価値の高い業務に集中できるようになりました。ロボットは人間の仕事を奪うのではなく、人間がより人間らしく働くためのパートナーとして機能しています。
ホタテ御殿が建つ村?北海道猿払村のお金の秘密
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このセクションでは、カネオくんの本領発揮である「お金」の話に焦点を当てます。ホタテロボットがフル稼働する舞台、北海道猿払村(さるふつむら)の、知られざる驚愕の経済事情について解説します。
日本一所得が高い村「猿払村」のホタテバブル
北海道の最北端、厳しい寒風が吹き荒れるオホーツク海に面した猿払村。人口わずか2,700人ほどの小さな村ですが、実はこの村、毎年のようにニュースで話題になります。それは、「村民の平均所得」が全国トップクラスだからです。
年によっては、東京の港区や千代田区といった大企業の社長や芸能人が住むエリアと肩を並べ、あるいは追い抜いて「日本一」になることさえあります。その理由はただ一つ、「ホタテ」です。
猿払村の漁師たちは、ただ海に行って獲るのではなく、自分たちで稚貝を放流し、海底で4年間じっくり育ててから計画的に獲る「地撒き(じまき)式」の養殖漁業を行っています。広大なオホーツク海の海底は、プランクトンが豊富で、ホタテにとって世界最高の牧場です。そこで育ったホタテは肉厚で甘みが強く、最高級ブランドとして高値で取引されます。
漁業権を持つ組合員の平均年収は数千万円に達することもあり、村には通称「ホタテ御殿」と呼ばれる、広大な敷地に建つ立派な豪邸が立ち並んでいます。玄関を入ると高級外車が2台、3台と並ぶ光景は、まさにジャパニーズ・ドリームです。
輸出額1000億円超え?世界が欲しがる日本産ホタテ
日本のホタテ輸出額は、2020年代に入って急激な右肩上がりを見せており、年間1000億円の大台を目指す勢いです。主な輸出先はアメリカ、中国、そして台湾や東南アジアなどの国々です。
特に海外の富裕層の間で「Hokkaido Scallop(北海道産ホタテ)」は、高級食材の代名詞となっています。バター焼きだけでなく、生で食べる「Sashimi(刺身)」や「Sushi(寿司)」カルチャーの浸透により、大粒で甘い日本産ホタテへの需要が爆発しています。
この輸出ブームを裏で支えているのが、前述した「加工ロボット」と「高度な冷凍技術」です。獲れたての鮮度をそのまま閉じ込めた「玉冷(たまれい)」と呼ばれる冷凍貝柱は、解凍してもドリップが出にくく、獲れたてのような食感が楽しめます。これが世界のトップシェフたちに認められ、高値での取引に繋がっているのです。
漁師だけじゃない!加工場で働くロボットの経済効果
「ホタテで儲かっているのは漁師だけでしょ?」と思うかもしれません。しかし、その恩恵は地域全体に波及しています。
加工場を運営する漁業協同組合や、そこで働くパート従業員、出荷を担当する運送業者、そして加工機械をメンテナンスする地元企業にも大きなお金が落ちています。オートシェラーを導入するには、ライン一式で数億円規模の投資が必要ですが、それによって生み出される利益はその比ではありません。
また、漁師や加工場からの莫大な税収や寄付によって、猿払村は行政サービスが非常に充実しています。例えば、給食費の完全無償化、医療費の助成、子供の修学旅行費の補助など、ホタテマネーは村全体の生活水準と幸福度を押し上げています。ホタテは単なる食材ではなく、村を支える大黒柱なのです。
カネオくんも驚愕!ホタテの殻の意外な再利用法
大量にホタテを加工すると、当然ながら大量の「貝殻」が産業廃棄物として出ます。年間数十万トンにも及ぶ貝殻の処理は、かつて頭の痛い問題でした。しかし、ここにも新しい「お金のなる木」が生まれています。
| 再利用製品 | 用途・特徴 |
|---|---|
| チョーク・ライン材 | 主成分が炭酸カルシウムであるため、学校のチョークや、グラウンドの白線引きとして再利用。体に優しく発色が良い。 |
| 道路舗装材 | アスファルトに粉砕した殻を混ぜることで、水はけが良く、ヒートアイランド現象を抑制する涼しい道路ができる。 |
| ホタメット(ヘルメット) | 殻の強度と独特のリブ構造を活かした、環境に優しい防災用ヘルメット。デザイン性も高く話題に。 |
| ネイル・化粧品 | 殻から抽出した成分が、爪の補強材や化粧品の原料として利用され、美容業界でも注目されている。 |
「ゴミをお金に変える」。このリサイクル技術もまた、持続可能なホタテ産業を支える重要な柱となっています。
円安が追い風?今後のホタテ輸出と価格への影響
近年の円安傾向は、輸出産業であるホタテ業界にとっては強烈な追い風です。海外で売れば売るほど、円換算での利益は膨らみます。これにより、産地の潤いはしばらく続くと予想されます。
一方で、私たち日本の消費者にとっては、国内価格の高騰により「高嶺の花」になってしまう懸念もあります。「いいホタテは全部海外に行ってしまう」という嘆きも聞こえてきそうです。しかし、番組では「規格外品(割れ貝など)」のお得な入手方法や、国内消費を盛り上げるためのキャンペーンなども紹介されるかもしれません。
世界が認める日本の宝、ホタテ。その裏側で活躍するロボットと、豊かな村の姿を知ることで、次にお寿司屋さんやスーパーでホタテを見る目が変わるかもしれませんね。
カネオくんホタテ加工ロボットニッコーのまとめ
2026年1月17日放送の『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で特集される、ホタテ加工ロボットと北海道猿払村の秘密について予習してきました。世界トップシェアを誇る釧路の企業「ニッコー」の技術力と、それを活用して巨万の富を生み出す猿払村のビジネスモデル。まさに「日本の技術」と「地域の資源」が最強のタッグを組んだ成功例と言えるでしょう。
放送では、目にも止まらぬ速さでホタテを剥くロボットの爽快な映像や、ホタテ御殿での驚きの暮らしぶりが紹介されるはずです。「へぇ〜!」と感心しながら、日本の第一次産業の底力を感じてみてください。

